9月30日、韓国・釜山で開かれた日韓首脳会談後の夕食会。右から3人目はあいさつする李在明大統領=聯合・共同

【釜山=小林恵理香】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は9月30日、石破茂首相と会談後、夕食会を開いた。韓国大統領府によると、石破氏の故郷である鳥取県の名物と韓国料理を融合させた創作料理を用意し「韓日親善を象徴する料理を準備した」という。

冷菜には鳥取県が名産地として知られるズワイガニに韓国産の松の実ソースを添えた。鳥取県の伝統の食品「豆腐ちくわ」と釜山名物のおでんの天ぷらを融合させた料理や、李氏の故郷である安東(アンドン)の新米で炊いたご飯、安東産の韓牛のカルビ煮なども提供された。

乾杯酒には韓国のマッコリを選んだ。日韓間で国際結婚した夫婦が作ったワインや10月末からアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催される慶尚北道・慶州(キョンジュ)の伝統酒なども出されたという。

李氏が8月に日本を訪問した際にはカレー好きとして知られる石破氏が考案した「石破式カレー」でもてなした。30日の会談冒頭で、李氏が8月の夕食会を振り返り「石破カレーが最高だった」と述べると、首相も「お褒めいただき誠に光栄だ」と応じた。会場は和やかな雰囲気に包まれた。

父の留学に帯同して日本に滞在した経験を持つ尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は23年3月に日本を訪問した際、岸田文雄前首相とともにすき焼きなどの日本料理店「吉澤」で食事した。

すき焼きを楽しんだあとは同じ銀座にある洋食店「煉瓦亭(れんがてい)」に移動し、オムライスを食べた。尹氏にとって忘れられない「思い出の味」だったという。

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