アメリカのホワイトハウスは、労働統計局長に指名していた保守系の経済学者を充てる人事案を撤回しました。

前の局長はトランプ大統領に解任されています。

トランプ政権は2025年8月、雇用統計を改ざんしたと一方的に主張して解任した前労働統計局長の後任に保守系のシンクタンク「ヘリテージ財団」のチーフエコノミストE・J・アントニ氏を充てる人事案を発表していました。

これについて、複数のアメリカメディアは9月30日、ホワイトハウスがアントニ氏の指名を撤回したと報じました。

CNNテレビは「アントニ氏が過去にSNSで、ハリス前副大統領や同性愛者を侮辱していたこと」などが理由にあると指摘しています。

また、AP通信は、アントニ氏を就任させることで、トランプ大統領の統計局への影響力を強める狙いがあったと伝えています。

指名の撤回を受けてホワイトハウスは、トランプ大統領が近く新たな候補者を発表する予定だとしています。

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