愛媛県内の観光客は去年の約2304人で、前の年より1.1%増えたものの、前回より伸び率は大幅に縮みました。主な要因として、書き入れ時の南海トラフ地震の臨時情報の発表などが影響したとしています。観光消費額は12.1%減って926億円になったしています。
愛媛県の9月30日の発表によりますと、このデータは県内にある793カ所の観光地や観光施設を去年訪れた人の推計値で、観光客は2304万2000人。松山空港の国際線で韓国の路線が増便したほか、台湾便が復活して好調だったため、インバウンドの宿泊客は45万2000人と前の年の2.2倍になりました。
ただ全体の観光客の前年との伸び率は1.1%とわずかに増加。8月の書き入れ時の南海トラフ地震の臨時情報の発表に伴う旅行控え、松山城の土砂崩れ、新型コロナの5類以降に伴う観光客の大幅な増加の反動があったとし、前回の13.3%から大幅に縮まりました。
エリア別で最も増えたのが松山エリアで987万4000人。前の年と比べ4.3%増えました。特に、全館営業を再開した道後温泉本館と関連の施設、特に久万高原町の土小屋テラスが観光客を大きく伸ばしました。
この一方で宇和島エリアが、宇和海沿いのためか70万5000人と前の年より4.5%減少。今治エリアも286万7000人と1.8%減少しました。しまなみ海道関係も大きく減ったとしています。
また去年の観光客の消費額は926億円で前の年から12.1%減少。1人当たりの消費額は4020円でした。主な要因として、資金がある日本人のシニア層が海外旅行にシフトしていることなどを示しています。
今年の観光客の見通しは増加を予想。松山空港の国際線が引き続き増便し、中国・上海便が一時復活してインバウンド客の増加が見込まれることや、6月下旬からの南予の誘客キャンペーンも好調なうえ、松山市で蜷川実花さんを迎える「道後アート」も始まるためとしています。
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