
【ソウル=小林恵理香】北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、最新兵器の展示会「国防発展2025」が4日に平壌で開幕したと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)総書記が演説し、米国や韓国が安全保障上の脅威を高めていると指摘。兵器開発の推進によって対抗していく姿勢を強調した。
展示会の開催は23年以降3年連続。金正恩氏は核抑止力を高める「重大事業の結実が集まった」と強調した。公開された写真によると、北朝鮮が24年に発射実験した、米国を射程圏とする新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星19」などが展示された。
韓国メディアは北朝鮮製の短距離弾道ミサイル「KN23」に注目する。KN23はウクライナで残骸が発見されたことから北朝鮮がロシアに供与したとされる。今回の展示会でKN23に極超音速ミサイル用の弾頭を装着した改良型が確認されたと報じた。
北朝鮮は朝鮮労働党創建80年の節目となる10日にも大規模な軍事パレードを開くとみられる。エンジン開発が最終段階にあるとされる新型ICBM「火星20」や金正恩氏が9月の演説で言及した「秘密兵器」などが公開されるかが注目される。
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