ポーランド軍は5日、ポーランドとの国境に近いウクライナの街がロシアに攻撃されたとして、北大西洋条約機構(NATO)の戦闘機が緊急発進したと発表した。NATOとポーランド軍は9月28日にも同様の緊急発進をしており、ロシアに近い東欧地域で緊張が高まっている。
ポーランド軍は5日、X(旧ツイッター)に「ポーランドと同盟国の戦闘機が自国空域で活動しており、レーダー監視と防空システムは完全な態勢にある」と投稿。あくまで「予防的な措置」として、ポーランドの領空への侵犯は確認されていない。ロシアが攻撃を止めた後、作戦は終了したとしている。
ロシアに攻撃されたのは、ポーランドとの国境から約70キロの位置にあるウクライナ西部リビウ。ウクライナ当局などによると、5日未明にロシアによるドローン(無人機)やミサイルの攻撃が相次ぎ、4人が死亡。市内の一部が停電し、公共交通機関も止まったという。
ロシアは9月28日、ウクライナ全土に大規模な攻撃を仕掛けており、その際にもポーランド軍は戦闘機を緊急発進させていた。9月上旬には、ロシアの無人機19機がポーランドの領空を侵犯。ポーランド軍などが複数の無人機を撃墜する事態も起きている。
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