自民党の新総裁に高市早苗氏(64)が選ばれたことを受け、中国外務省と韓国大統領府がそれぞれコメントを発表した。保守強硬派とされ、中韓両国との関係構築に不安が指摘される高市氏に対し、中国側は「理性的な対中政策」を求め、韓国側は「活発な交流」の継続を期待した。
中国外務省は4日にコメントを出し、両国の国交正常化以降に結んだ日中共同声明や平和友好条約など四つの政治文書について、「原則と共通認識の順守」を日本側に求めた。「歴史や台湾など重大問題に関する政治的な約束」を守ることも求め、台湾を自国の一部とする中国の立場にふれた。そのうえで、「積極的かつ理性的な対中政策を実行し、戦略的互恵関係の全面的推進を着実に履行することを望む」とした。
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韓国大統領府は4日、「緊密に疎通しながら、韓日関係の肯定的な流れを続けていくため、引き続き協力していく」とのコメントを発表。「韓日間の(首脳が相互に訪問する)シャトル外交が完全に復元されただけに、新内閣が発足し次第、新首相とも活発な交流を続けていくことを期待する」と述べた。
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