
【ニューヨーク=共同】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は5日、中国が米国の対イラン制裁を回避するため、イランからの原油輸入の見返りにイラン国内のインフラを整備し、中国企業にその資金を供給していると報じた。欧米の政府関係者らの話としており、昨年で最大84億ドル(約1兆2580億円)が支払われたという。
米国は第1次トランプ政権下の2018年にイラン核合意から一方的に離脱し、イランの原油禁輸措置や金融部門などへの制裁を発動した。
同紙によると、中国側の買い手はイラン産原油の購入代金を中国の金融機関に支払い、金融機関はインフラを整備する中国企業に資金を提供していた。イラン産であることを隠すため、海上で船から船へと移し替える「瀬取り」や別の国からの原油と混ぜる手口で輸入しているという。
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