ビル・ゲイツ氏は、20日から横浜市で開かれるTICAD=アフリカ開発会議を前に来日し、19日、都内で開かれたイベントで企業や大学の関係者などを前に講演しました。

ゲイツ氏は、みずから立ち上げた財団を通じて途上国の感染症対策などを支援していることに触れたうえで「現在、活動のための資金調達は課題に直面している。豊かな国の予算への圧力などを考えれば、アフリカの子どものための資金が大幅に増えることはないだろう」と述べました。

そのうえで「研究の成果はその研究を行う企業を超えて社会全体に大きな利益をもたらす」と述べ、日本の製薬会社などに、途上国の子どもの支援に役立つワクチンなどの積極的な研究や開発を呼びかけました。

欧米の各国が援助を相次いで削減する中、世界の人道支援の現場では、活動ができなくなっている場所もあります。

ゲイツ氏は、製薬会社の関係者と対談も行い「健康はウィン・ウィンだ。日本の薬は世界中の人々に利益をもたらす」と述べ、日本の貢献に期待を示しました。

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