
【アンカラ=共同】中谷元・防衛相は19日、日本の防衛相として初めてトルコを訪問し、ギュレル国防相と会談した。両国の防衛装備品や技術協力の在り方について協議し、防衛産業間の交流に向け、当局間対話を開始する方針で合意した。
中谷氏は「世界情勢に対応するため、防衛協力をさらに強化したい」と呼びかけ、ギュレル氏は「共に防衛産業分野での関係発展に努力していきたい」と応じた。
トルコはロシアの侵攻を受けるウクライナに攻撃型無人機を供給するなど、防衛産業の発展が注目されている。日本は攻撃や偵察能力強化に向け自衛隊に無人機を大量配備する方針で、トルコ製の導入も視野に入れる。
両氏は会談で、自衛隊とトルコ軍の部隊間交流の進展を歓迎。日トルコ両国の防衛協力をさらに拡充する方針で一致し、具体的な協力分野を議論するため局長級の実務者協議の開催を申し合わせた。
中谷氏は19日、トルコの防衛大手「トルコ航空宇宙産業」を視察。20日はトルコ海軍の造船所や無人機メーカーのバイカル社の視察を計画する。

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