旧ソ連の核実験で影響を受けたカザフスタンの女性らの証言を記録したドキュメンタリー映画「JARA」の上映会が7日、東京都内であった。カザフの監督アイゲリム・セイチェノバさん(31)は「核兵器の威力ではなく、語られてこなかった女性たちの苦しみに光を当てたかった」と語った。 映画のタイトルはカザフ語で「傷」を意味する。被ばくが原因とみられる病気などで、夫を亡くしたり妊娠を諦めたりした女性5人が登場。女手一つで子育てをした苦労や、悲しみ、同じ被害を繰り返してはいけないとの願いを、それぞれが静かに語る。 カザフ北東部にあったセミパラチンスク実験場では1949~89年、計456回の核実験が秘密裏に行われた。放射性降下物で周辺住民が被ばく、がんなどの病気や障害のある子どもの出生が相次いだ。実験場から約120キロ離れた町で生まれ育ったセイチェノバさんも、祖父母や親戚を、がんなど実験が原因とみられる病気で亡くした。
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