さまざまな映画のシーンを感情を込めて演じる俳優。
今、世界の注目がにわかに集まっています。
ポーズを決めつつ、やわらかな笑みを浮かべるのは、ティリー・ノーウッド。
実はこちらのティリー、イギリスの映像制作会社が生成したこの世に実在しない“AI俳優”なのです。
こうした映像が拡散されると、このティリーをキャスティングしたいと複数のエージェントが名乗りを挙げたといいます。
一方で、ハリウッドの周辺では強い拒否感も。
「天使にラブソングを」などへの出演で知られる俳優、ウーピー・ゴールドバーグさんは「突然5000人の俳優たちから生成されたものを(私たちは)相手にすることになる」としました。
これに対し、ティリーを生成した映像制作会社のCEOは、「AI俳優は人間の俳優と比較されるものではなく、独自のジャンルとして評価されるべき」と反論。
こうした中、11月にAI国際映画祭が日本で初めて開催されます。
40を超える国と地域から400本以上のAI映画の応募が寄せられているというこの映画祭。
開催の意義について、AI日本国際映画祭 発起人・理事 栗本一紀さんは「これまでなかなか映画作りに(金銭面などで)ハードルがあった。AIを使うことにより、それが本当に100分の1、1000分の1の予算でできるようになった。ある意味、映画の民主化が始まっている」と話します。
その一方で…。
AI日本国際映画祭 発起人・理事 栗本一紀さん:
生成AIがこれまで学習したものの中に、どなたかの著作権に引っかかるものとか時々でてくる。業界の中でルールを作っていくことはまず先決。
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