【パリ共同】パリにあるフランスの国家的偉人の殿堂パンテオンに9日、1981年にフランスで死刑廃止を実現した立役者で、2024年2月に95歳で死去したロベール・バダンテールさんが祭られた。根本的な改革を推進したとして「フランス革命の精神を受け継ぐ人物」(大統領府)だとたたえられた。  バダンテールさんはミッテラン政権下で法相に就任し、死刑廃止を実現。晩年まで長年にわたり国際的な廃止運動に取り組んだ。マクロン大統領は9日の式典で「正義の人生だった。人間をより自由にした」と述べた。  フランスはバダンテールさんのレガシー(遺産)を継承するため、26年にパリで死刑廃止世界会議を開催する。  バダンテールさんは1928年、パリのユダヤ人家庭に生まれた。父はナチス・ドイツのユダヤ人迫害で亡くなった。弁護士になり、担当した被告人が死刑判決を受けギロチンで処刑されるのに立ち会った経験から死刑廃止運動に没頭するようになった。  旧ユーゴスラビア紛争の解決や同性愛者の人権擁護にも尽力した。邦訳された著書に「死刑執行」などがある。

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