
【サンパウロ=共同】ペルー国会は10日、同国初の女性大統領ボルアルテ氏を罷免した。汚職疑惑や反政府デモ弾圧などで批判を集め、支持率が3%に低迷していた。地元メディアによると、来年選出される新大統領の就任までヘリ国会議長が暫定大統領を務める。
ボルアルテ氏は反政府デモ弾圧で60人を超える死者を出し、批判や治安悪化の責任を問う声が高まった。高級腕時計ロレックスを資産として申告しなかった不正蓄財疑惑、整形手術を受け政治空白を生んだとの疑惑も次々と浮上した。
ペルーでは来年4月に大統領選が実施される予定。有力政党フエルサ・ポプラルの党首を務める故フジモリ元大統領の長女ケイコ氏の動向に注目が集まっている。

ボルアルテ氏は日本との関わりも多かった。2023年、秋篠宮家の次女佳子さまがペルーを訪問された際に面会。昨年11月に石破茂首相も出席したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の議長を務め、今年8月には大阪・関西万博のナショナルデー行事に参加するため訪日した。
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