
【パリ=共同】フランス大統領府は12日、再任されたルコルニュ首相率いる新内閣の閣僚名簿を発表した。2026年の予算案を年末までに成立させるのが喫緊の課題。野党の反対で不信任になることを回避できるかどうかが焦点となる。
マクロン大統領が進める年金改革に反対する左派、社会党などは予算審議次第で不信任を突き付ける可能性がある。極右政党、国民連合(RN)や極左政党「不屈のフランス」は早くも不信任案を提出すると表明。政局は依然として不安定だ。
内相にパリ警視庁警視総監のローラン・ヌニェス氏、国防相に労働・保健相を務めたカトリーヌ・ボトラン氏が就く。マクロン氏の側近として知られるレスキュール経済・財務相、バロ外相、ダルマナン法相は再任された。
ルコルニュ氏はX(旧ツイッター)で「年内に予算をとりまとめる。唯一重要なのは国益だ」と述べ、党派を超えて長引く政局混乱の脱却を図る意思を強調した。
マクロン氏は9月9日、バイル内閣の総辞職を受けルコルニュ氏を新首相に任命。今月5日夜にルコルニュ内閣の閣僚名簿が発表されたが、バイル内閣とほぼ変わらない布陣だとして批判を受け、ルコルニュ内閣は組閣から半日で総辞職に追い込まれた。マクロン氏はルコルニュ氏の辞任からわずか4日後の10日に同氏を再任した。
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