13日、イスラエル国会で演説するトランプ米大統領(エルサレム)=ロイター

トランプ米大統領によるイスラエル国会での演説の要旨は次の通り。(米政府が発表した演説草稿の抜粋による)

新しい中東の歴史的な夜明けだ。イスラエルと世界が平和のパートナーとして協力することは驚くべき勝利だ。何世代にもわたって、全てが変わり始めた瞬間として記憶されるだろう。

(2023年)10月7日の(イスラム組織ハマスによる)残虐行為によって人生を永遠に変えられてしまった全ての家族、イスラエルの全国民に伝えたい。米国は決して忘れない、そして二度と繰り返させないと誓う。

イスラエルは武力で得られるものは全て勝ち取った。戦場でのテロリストに対する勝利を、今こそ中東全体の平和と繁栄に変換する時だ。

われわれは共に平和が単なる希望ではなく、現実だと示した。何十年にもわたりテロリズムと過激主義、聖戦主義と反ユダヤ主義の扇動はうまくいかず、完全に裏目に出ている。ガザからイランに至るまで、これらの憎悪はただ不幸や苦しみ、失敗をもたらしただけだった。

ガザの人々は、安全の確保や経済発展に向けた社会基盤の回復に全力を注ぐべきだ。そうすれば子どもたちがより良い生活を送れるだろう。

この地域の国々は敵対すべきではなく、パートナーとなり、最終的には友になるべきだということはもはや明らかだ。

中東に多くの死をもたらしたイランに対しても、友好と協力の手は常に差し伸べられている。

イスラエルの不屈の決意と勝利の物語は、この国を破壊しようとする者が必ず失敗するということの証しになる。イスラエルは強く、永遠に繁栄し続ける。中東全体でも平和がもたらされることは確かだ。

現代のイスラエルが建国された日から、われわれは試練と挫折、勝利と敗北、栄光と悲嘆を経ながら団結してきた。

われわれは共に悪に立ち向かい、戦争をして、一緒に平和を築いてきた。あらゆる困難を乗り越えて不可能を成し遂げ、人質を故郷に連れ帰った。(共同)

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