芸術・文化の分野で優れた功績をあげた人たちに贈られる第36回高松宮殿下記念世界文化賞。

絵画部門で受賞するピーター・ドイグさん(66)の横顔を紹介します。

「画家の中の画家」と呼ばれるピーター・ドイグさんは、世界で最も重要なアーティストの1人と評価されています。

イギリスで生まれ、カリブ海のトリニダード・トバゴやカナダに移住。
南国と北国という対照的な環境で育ったことが作品に大きな影響を与えています。

ピーター・ドイグさん:
どちらの国も視覚的に魅力的でエネルギーに満ちた場所です。異なる景色や気候の中で見たものや経験したことが私の人生に影響を与え、絵の表現にも反映されています。

常に自身の過去の記憶から絵の着想を得ているという作風は、現実と非現実が入り交じる「魔術的現実主義」と呼ばれています。

作品の中には、日本の新聞や映画のイメージを基に描かれたものもあります。

ピーター・ドイグさん:
私の絵は歩んできた人生と深くつながっています。生きてきた人生そのものです。

現在はロンドンとトリニダード・トバゴのアトリエを行き来して制作を続けています。

授賞式は10月22日、都内で行われます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。