ベネズエラ大使館が入るノルウェー・オスロの建物=ロイター

【サンパウロ=共同】ベネズエラ外務省は13日、ノルウェーにあるベネズエラ大使館を閉鎖すると発表した。ノルウェーのノーベル賞委員会が10日、独裁化を進めるマドゥロ政権への抵抗を続ける野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏にノーベル平和賞を授与すると発表したことに反発したとみられる。

ベネズエラ外務省は閉鎖の理由について、平和賞に触れず外交戦略の見直しを挙げた。オーストラリアにある大使館も閉鎖する。一方、アフリカとの関係強化のため、ジンバブエとブルキナファソに大使館を開設する。

ノルウェー外務省の報道官はロイター通信に「(閉鎖は)遺憾だ。私たちは見解が異なることもあるが、ベネズエラと対話を続けたいと考えている」と語った。

マドゥロ政権は、不正に票が集計されたとの疑惑が浮上した昨年の大統領選後、マドゥロ大統領を非難したり野党を支持したりした国と次々に断交し、反発している。

マドゥロ氏は12日、マチャド氏について名指しを避けながら「国民の90%が悪魔のような魔女を拒絶している」と述べ、批判していた。

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