
【サンパウロ=時事】南米ペルーの首都リマで15日夜、反政府デモが激化し、16日までにデモに参加した32歳の男性1人が死亡、警官を含め100人以上が負傷した。
今回のデモは、アジアなどで抗議デモを展開している「Z世代」の10〜20代の若者らが中心。政治不信が高まるペルーでも頻発し、不正疑惑が相次いだボルアルテ前大統領が今月に入り国会決議で罷免される事態につながった。
15日のデモは、国会議長から昇格したヘリ新大統領に抗議するために計画。ヘリ氏には性的暴行などの疑惑が浮上している。当初は平和的に行われたが、国会前で警察との衝突に発展した。
死亡した男性は撃たれたとみられる。ヘリ氏はX(旧ツイッター)に、死を悼んだ上で「客観的に捜査する」と投稿した。
ペルーでは汚職などにより大統領の交代が頻発。来年4月の大統領選を前に、抗議デモが活発化している。
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