韓国では、18日から朝鮮半島での有事を想定した、アメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習が行われていて、韓国政府はこれにあわせて20日、全国各地で避難訓練を実施しました。

首都ソウルの中心部では、空襲を想定した訓練が行われ、開始時刻の午後2時にサイレンが鳴ると、警察官が車両の通行を規制し、消防車や救急車が出動しました。

また、市民たちは自治体の職員らの誘導に従って避難施設に指定されている近くの地下鉄の駅などに移動し、有事の際に避難する手順を確認していました。

今回の訓練は北朝鮮との緊張緩和を模索するイ・ジェミョン(李在明)政権の発足後初めての訓練で、韓国政府は「危機の際にみずからや家族の安全を守るためのものだ」としています。

訓練に参加した30代の会社員の男性は「北との関係が悪化すれば、挑発につながり、自分たちが被害を受けるので、訓練を継続することは重要だ」と話していました。

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