ニューヨーク証券取引所

【NQNニューヨーク=矢内純一】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は朝安後に上昇している。午前9時35分現在は前日比121ドル83セント高の4万6074ドル07セントで推移している。信用リスクの高まりへの警戒から前日に大幅に下げた地銀株の一角が上昇している。過度な不安が後退したことも、株式相場を支えている。

また貿易問題を巡る米中の緊張が緩和に向かうとの期待が相場を支え、ダウ平均の上げ幅は一時200ドルを上回った。

トランプ米大統領は17日の米FOXビジネスの取材に対し、対中関税の大幅な上乗せについて「持続可能ではない」との認識を示した。「中国とはうまくやっていけると思う」とも語った。米CNBCによると、ベッセント米財務長官は同日、何立峰(ハァ・リーファン)副首相と電話で会談する予定となっている。

ダウ平均の構成銘柄では、アメリカン・エキスプレスが上昇している。朝に発表した2025年7〜9月期決算で1株利益などが市場予想を上回り、買いが先行している。セールスフォースやトラベラーズも高い。半面、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、キャタピラーが下落している。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。

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