台湾の最大野党・国民党の主席に当選した鄭麗文(チョンリーウェン)氏に対し、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が19日、「中国共産党総書記」の肩書で祝電を送った。国営新華社通信が伝えた。
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新華社通信によると、習氏は、中台双方が1992年に「一つの中国に属する」ことを確認したとする「92年コンセンサス」を中国共産党と国民党の両党が長年にわたって堅持し、「台湾独立」に反対することが「共通の政治的基盤」であると指摘。「(両党が)両岸の交流と協力を推進し、台湾海峡の平和と安定の維持に努め、両岸の友情を深め、幸福度を高めてきた成果は顕著である」などと評価した。
祝電に対し、同日謝意を示す電報を送り返した鄭氏は、92年に「それぞれ口頭で一つの中国原則を堅持する」という共通認識に達したとの見解を示した。そのうえで、「両岸の交流と協力を強化し、台湾海峡の平和と安定を促進し、両岸の人々の最大の幸福を図り、民族復興の壮大な前途を開くべきだ」とした。
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