
【ソウル=小林恵理香】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は23日公開の米CNNのインタビューで、10月末に韓国で開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にあわせた米朝首脳会談の実現について「可能性は高くない」との認識を示した。
「米朝が電撃的に会えれば、全面的に歓迎し積極的に支援する」とも語った。李氏から金正恩総書記へ伝えたいメッセージはあるかとの質問に「相手に会って対話することが多くの問題を解決する出発点になるという話をしたい」と答えた。
トランプ政権が米朝首脳会談の実現に向けて北朝鮮側と非公式に接触しているとの米報道があった。韓国統一省がトランプ米大統領の訪韓中に計画していた南北軍事境界線にある板門店の見学ツアーを中止すると発表し、米朝首脳会談の実現に備えた動きともみられていた。
北朝鮮側は金正恩氏が談話や演説を通して「非核化」を議論しない場合は米国との対話に応じる構えを見せている。
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