北朝鮮による拉致被害者の家族会が23日、高市早苗首相と首相官邸で面会した。家族会は、北朝鮮との首脳会談を実現して、親世代が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国を果たすよう要請した。
高市首相は冒頭、2002年に被害者5人が帰国して以降、誰も帰国できていない状況に触れ、「大変申し訳ない」と陳謝。問題解決に向けて「あらゆるチャンスを逃さない。(米国の)トランプ大統領をはじめ、各国首脳との面会の際には、理解と協力を求める」と述べた。北朝鮮の金正恩総書記についても「首脳会談に臨む覚悟はできている」と語った。
拉致被害者の横田めぐみさんの弟で、家族会代表の拓也さん(57)は、「1997年の家族会結成以降、総理との面会は14人目。命を削って救出を訴えた親世代が、一人また一人、家族との再会を果たせないまま亡くなり、無念でなりません」と訴えた。
めぐみさんの母・早紀江さん(89)は、「(被害者が)なんとか祖国の日本で家族と再会できるよう、どうかよろしくお願いします」と話した。
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