湖北省武漢市で運行している百度の自動運転タクシー(4月)

中国ネット大手の百度(バイドゥ)は22日、スイスの国有バス会社と組んで同国で自動運転タクシー事業を始めると発表した。12月から実証を始め、2027年までに完全無人での商用運行を始める。中国で培った無人タクシーの実績を生かし、海外需要を取り込む。

スイス郵便のバス子会社「ポストバス」と22日に提携した。最大4人乗りの相乗りタクシーで、スイス東部3州の山間部などの公共交通網を補完する。人が操作しない完全自動運転の「レベル4」ができる百度の車両「RT6」を使用する。

12月から客を乗せない状態で実証を始める。26年には客も乗車した実証を開始し、27年3月までに完全無人での運転を目指す。客はスマートフォンのアプリで予約して乗車する。

百度は無人タクシー事業を中国以外にも広げている。3月にアラブ首長国連邦(UAE)へ初めて海外進出した。全世界での自動運転タクシーの累計利用回数は8月時点で1400万回を超える。計1000台以上の車両を展開する。

欧州では26年から英国とドイツでもサービスを始める計画だ。配車サービスの米リフトと提携する。スイスでも運行実績を重ね、欧州での事業拡大へとつなげる。

【関連記事】

  • ・百度、欧州で26年から自動運転タクシー 米配車リフトと提携
  • ・百度の自動運転タクシー、UAEに進出 海外で初めて
  • ・百度、自動運転タクシーで海外展開 高単価の中東や欧州へ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。