EU本部に掲げられたEUの旗(25年7月)=ロイター

【ブリュッセル=時事】欧州連合(EU)は23日、ウクライナ侵略を続けるロシアに追加制裁を科すことで合意した。ロシア産液化天然ガス(LNG)の輸入禁止や暗号資産取引の制限など、エネルギーや金融、貿易を含む幅広い分野にまたがる措置を盛り込んだ。ロシアの戦費調達を妨げ、プーチン政権が和平交渉に応じるよう一段と圧力をかける狙い。

第19弾となる制裁ではロシア産LNGの輸入について、短期契約は6カ月以内に終了させ、長期契約は2027年1月から禁じる。また、ロシア石油大手ロスネフチとガスプロムネフチとの取引制限を厳格化したほか、ロシア産原油を運ぶ「影の船団」に117隻を追加指定し、入港禁止対象の総数を557隻とした。

EUのカラス外交安全保障上級代表(外相)はX(旧ツイッター)に「プーチンがこの戦争の資金を確保することは、ますます困難になっている」と投稿した。

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