停戦後のウクライナへの安全の保証をめぐっては、アメリカのトランプ大統領がヨーロッパ各国が地上部隊を派遣し、アメリカは航空面などで支援する枠組みになる可能性を示すなど、欧米の議論が活発化しています。

こうした中、ロシアのラブロフ外相は20日、ヨルダンの外相と会談したあとの記者会見で「集団安全保障の問題をロシア抜きで解決しようとしていることには同意できない。それは不可能だろう」と述べ、ロシアの立場を尊重するよう欧米をけん制しました。

その上で「われわれは自国の正当な利益を断固かつ厳格に確保していく」と強調しました。

また、ラブロフ外相は、先のプーチン大統領とトランプ大統領との電話会談で、ロシアとウクライナがトルコで行ってきた直接会談に関連し、プーチン大統領が会談を継続するとともに代表団のメンバーのレベルを引き上げることを提案したと明らかにしました。

一方、ロシア国防省は20日、ウクライナ東部のドネツク州とドニプロペトロウシク州であわせて3つの集落を掌握したと発表し、停戦に向けた動きが出る中でもロシア軍による攻撃が続いています。

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