ロシア戦闘機は9月にもバルト3国の領空を侵犯した(写真はロシアのSu-34戦闘機、2017年の航空ショー)=ロイター

【ベルリン=共同】バルト3国のリトアニアの軍当局は23日、ロシア軍の戦闘機スホイ30と空中給油機イリューシン78の計2機が同日夕、リトアニア領空を約700メートル、18秒間にわたって侵犯したと発表した。リトアニアは北大西洋条約機構(NATO)加盟国で、同国周辺の警備に当たっていたスペイン軍の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応した。

リトアニアのルギニエネ首相はフェイスブックでロシアについて「国際法を無視し、テロ国家のように振る舞っている」と非難した。「リトアニアは安全だ」と強調し「同盟国とともに領土を隅々まで監視し防衛する」との決意を表明した。

リトアニア外務省はロシアの臨時代理大使を呼び出し抗議したと明らかにした。攻撃的行動を停止し近隣諸国の国境を尊重するよう求めた。

同じくバルト3国のエストニアは9月19日、ロシア軍のミグ31戦闘機3機が12分間、エストニア領空を侵犯したと発表。ポーランドとルーマニアにも9月、ロシア無人機が相次いで飛来しNATOが警戒を強めていた。

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