
【ニューヨーク=吉田圭織】米S&Pグローバルが24日発表した10月の米国購買担当者景気指数(PMI、速報値)は総合が54.8と前月と比べ0.9ポイント上昇し、3カ月ぶりの高水準となった。製造業とサービス業の両方で生産量と新規受注が改善したことが寄与した。
調査期間は9〜23日。製造業・サービス業ともに好不況の境目とされる50を上回った。

サービス業指数は前月比1ポイント上昇し55.2で2カ月ぶりの高水準となり、ダウ・ジョーンズによる市場予想(53)を上回った。製造業指数は0.4ポイント高い52.8で、2カ月ぶり高水準。市場予想(51.8)を上回った。
S&Pグローバルのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「PMIデータは堅調な経済成長を示している。政府機関の一部閉鎖による悪影響を受けた企業も報告されているものの、製造業とサービス業の両方で事業活動が勢いを増している」と指摘した。
一方、来年の景況感の見通しは悪化している。関税の影響や輸出減少が続くことを懸念する企業が多いという。関税導入前に過剰に購入した原材料を消化するため生産量を増やしているが「工場では在庫が前例のない水準で増加している」とも述べた。
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