抗議集会でトランプ氏を批判するコロンビアのペトロ大統領(24日、ボゴダ)=ロイター

【ワシントン、サンパウロ=共同】トランプ米政権は24日、米国への麻薬密輸拡大を助長しているとして、コロンビアのペトロ大統領らを制裁対象に指定した。財務省が発表した。ペトロ氏は24日、X(旧ツイッター)で、コロンビアは米国のために「何十年にもわたって麻薬取引と闘ってきた」と強調し「決してひざまずかない」と表明した。両国の対立が深まりそうだ。

財務省によると、制裁対象にはペトロ氏の妻や長男、側近らも含まれる。コロンビアが「世界最大のコカイン生産地」で、メキシコの犯罪組織を介して米国に密輸されているとした。ペトロ氏らの米国内の資産を凍結し、取引も制限する。

トランプ大統領は19日にペトロ氏が麻薬の生産を促していると批判し、コロンビアへの資金援助を停止すると表明。コロンビア外務省は20日、駐米大使を召還したと発表していた。

ペトロ氏は23日の記者会見で「わが国の予算に米国の援助が含まれているのを見たことがない」と述べ、米国が資金援助を停止しても影響はないとの認識も示していた。

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