アメリカのシンクタンク、CSIS=戦略国際問題研究所は20日、北朝鮮と中国の国境から、およそ27キロ離れた北西部ピョンアン(平安)北道テグァン郡に北朝鮮が公開していない弾道ミサイル基地を新たに確認したとする報告書を発表しました。

初期の分析として、いずれも射程が1万キロを超え核弾頭を搭載できるとされるICBM級のミサイル「火星15型」や、新型で迅速に発射できるとされる固体燃料式の「火星18型」などが、あわせて6基から9基保管されている可能性があるとしています。

そして、有事の際にはミサイルと移動式発射台をこの基地から移動させ、別の地点から発射すると分析しています。

報告書によりますと、この基地は2014年ごろから運用が可能になり、現在も改良が進められているほか、内部は司令部やミサイル整備施設、地下施設など6つの区域に分かれているということです。

CSISは、基地にICBM級のミサイルが保管されている可能性に言及し「東アジアとアメリカ本土に対して潜在的な核の脅威となる」と指摘しています。

また北朝鮮には、この基地も含めてまだ公開していない弾道ミサイルの基地や関連施設が、あわせて15から20あるとしています。

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