◆トランプ氏「自動車業界における史上最大級の投資」
文書によると、米国で生産され、安全認証を受けた自動車を追加試験なしでトヨタが日本国内で販売する。販売網の開放を含め、詳細な説明はなかった。 トヨタの豊田章男会長や佐藤恒治社長はこれまで、トランプ氏が問題視する米国の貿易赤字の是正へ、トヨタ車の逆輸入を検討していると明らかにしていた。
訪日したトランプ大統領（左）と、トヨタ自動車の豊田章男会長（資料写真）
文書では日本による5500億ドル（約83兆円）の対米投資の具体的なプロジェクトを列挙したが、トヨタ関連は「逆輸入」と「販売網」だけだった。訪日したトランプ氏が高市早苗首相から聞いたとしているトヨタによる米国内での工場建設は、記載がなかった。 一方で、トランプ氏は日本時間29日、韓国に向かう機中で記者団に、豊田会長が100億ドルを投資して全米に自動車工場を建てることを承諾したと発言。「自動車業界における史上最大級の投資になる」と強調した。◆トヨタは…逆輸入「環境が整えばいつでもやるつもり」
トヨタの上田裕之渉外広報本部長は29日、豊田会長ら財界人とトランプ氏との28日夜の懇談で「逆輸入の話は出なかった」と明らかにした。今後も検討は続ける方針で「（日米で異なる認証ルールの整備など）環境が整えば、いつでもやるつもりでいる」とも説明。もともと日本で販売していたセダンの「カムリ」などが候補になるという。 「100億ドルの投資」については、上田氏は「日本政府が米大使館と話した中で『トヨタは今後も継続的に投資や雇用をやっていく』と伝えていた」と説明。投資額については「第1次（トランプ）政権のときが100億ドルぐらいだったので、恐らくそういうことも相まって出た話ではないか」と推測し...残り 865/1730 文字
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