英王室は30日、チャールズ国王が弟アンドルー王子(65)の「王子」の称号を剝奪(はくだつ)する正式な手続きを開始したと発表した。ロンドン近郊のウィンザー城にある王室の邸宅からも退去させられる。アンドルー氏には児童への性的虐待に関与した疑惑があり、英国民からの批判が高まっていた。本人は疑惑を否定している。
- アンドルー英王子「今後は称号使わず」 性的虐待疑惑、収拾つかず
英王室によると、称号の剝奪に伴ってアンドルー氏は「アンドルー・マウントバッテン・ウィンザー」と呼ばれることになる。王室関係者によると一連の措置にアンドルー氏は反対しておらず、東部サンドリンガムの私有地にある邸宅に引っ越すという。
英王室は発表で、一連の措置は「(アンドルー氏が)疑惑を否定し続けているという事実にも関わらず必要だ」とし、「国王と王妃はあらゆる虐待の被害者に対する最大限の思いやりを明確にしたいと望んでいる」と説明した。
アンドルー氏をめぐっては、児童への性的虐待の罪で起訴された米資産家ジェフリー・エプスタイン氏(2019年8月に自殺)と交流があり、自身も性的虐待に関与した疑惑がある。アンドルー氏は10月17日、「今後は称号や勲章を使わない」とする声明を発表していた。
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