21の国と地域が参加するAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が、韓国で開幕しました。

議長国・韓国 李在明大統領:
協力と連帯、相互信頼の力を証明したAPECの精神がここ慶州でも遺憾なく発揮されることを期待します。

APEC首脳会議は31日、韓国南東部の古都・慶州で開幕し、日本の高市首相や中国の習近平国家主席などが出席しています。

今回のAPEC首脳会議ではアメリカ・トランプ政権の関税政策で世界経済の不確実性が高まる中、APECが掲げる「自由で公正な貿易」の重要性を盛り込んだ共同文書が採択できるかが焦点ですが、トランプ大統領は会議に参加していません。

中国の習主席は会議の冒頭で、トランプ政権の貿易政策を念頭に「多国間貿易を共に維持すること」が必要だと強調しました。

議長国・韓国の李在明大統領は「各自の国益がかかったことで、常に同じ立場でいることはできないことは明らか」と、共同宣言のとりまとめに難しさをにじませつつ、参加国へ協力を呼びかけています。

首脳会議は11月1日までの2日間、宣言の採択に向け議論が続きます。

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