北朝鮮の朝鮮中央通信は4日、前最高人民会議常任委員長の金永南(キムヨンナム)氏(97)が3日に死去したと報じた。同通信によると、死因は多臓器不全だという。

 金永南氏は1983年から副首相兼外相を務め、98年に憲法上の対外的な元首とされる最高人民会議常任委員長に就任した同国の元ナンバー2。金日成(キムイルソン)国家主席の時代から現在の金正恩(キムジョンウン)総書記までの3代にわたり、党や外務省で要職を務めた。2018年に韓国で平昌冬季五輪が開催された際は、高位級代表団の団長として訪韓し、文在寅(ムンジェイン)大統領(当時)と会談した。

 同通信は4日、「わが党と国家の強化発展史に傑出した功績を残した老世代の革命家である金永南同志が尊い生涯を終えた」などと伝えた。金氏は昨年6月から大腸がんで病床に伏していたという。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。