北朝鮮のミサイル総局は10月28日に黄海上で巡航ミサイルを試射した=朝鮮中央通信・共同

【ソウル=小林恵理香】韓国軍合同参謀本部は4日、北朝鮮が1日、3日の両日に黄海北部に向けて放射砲を10発ほど発射したと明らかにした。北朝鮮は10月28日にも巡航ミサイルを試射しており、外交日程が続く時期に合わせて存在感を誇示する狙いがあるとみられている。

米韓が連携し、北朝鮮が発射した放射砲の詳細について分析している。韓国軍は「北朝鮮の動向を注視し、いかなる挑発にも圧倒的に対応できる能力と態勢を維持している」と強調した。

韓国メディアは、北朝鮮がミサイルなどを発射したのはいずれも韓国の外交日程が始まる直前だったと指摘する。

1日は韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が南東部・慶州(キョンジュ)で中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談した。3日にはヘグセス米国防長官が韓国の安圭伯(アン・ギュベク)国防相とともに南北軍事境界線がある板門店を訪れた。

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