韓国の情報機関は、北朝鮮がアメリカとの首脳会談の開催を2026年3月以降で調整する可能性があるとの見方を示しました。

韓国の国家情報院は4日、北朝鮮の動向に関する分析を発表し、10月にアメリカのトランプ大統領が韓国を訪問したタイミングに合わせ、北朝鮮側が米朝首脳会談に備えていた動きが確認されたと明らかにしました。

そして「今後条件が整えばアメリカに接触するだろう」との分析を示し、2026年3月の米韓合同軍事演習以降で首脳会談の開催を調整する可能性があるとの見方を示しました。

さらに、崔善姫(チェ・ソンヒ)外相が9月と10月に中国とロシアを訪問した際には、アメリカとの会談の可能性を考慮し訪問を取りやめるかどうか苦悩した状況も確認されたとしていて、北朝鮮は会談の開催を友好国との関係も踏まえ、慎重に検討しているものとみられます。

また、国家情報院は金総書記の体調について、「基礎疾患があると知られているが地方と平壌を行き来する長時間移動と各種行事を無理なく消化していることから健康に大きな異常はない」との認識を示し、「心拍数は1分当たり80回で、指摘されていた高血圧の可能性は、低くなった」と評価しました。

一方、北朝鮮軍のロシア派遣を巡っては1万人余りがウクライナとの国境付近に配置され警備業務を遂行中で、追加派兵された1000人余りが地雷除去に投入されているとの分析を明らかにしました。

また、建設部隊5000人余りが9月からロシアに順次移動していて、インフラ復旧に動員されるとみています。

北朝鮮内では派遣された兵士の「英雄化」を進めていて、平壌に2つの戦勝博物館を設立しようとする動きが確認されたということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。