アメリカのヘグセス国防長官は4日、トランプ大統領の指示のもと、東太平洋の公海上で麻薬を密輸していたとみられる船を空爆し、乗組員2人を殺害したと発表しました。

アメリカ軍の攻撃による死者は、これまでに少なくとも66人にのぼるとしています。

ヘグセス国防長官は4日、SNSに「トランプ大統領の指示に基づき、東太平洋で指定テロ組織が運用する麻薬密輸船に破壊攻撃を行った」と投稿し、乗組員の男2人を殺害したと明らかにしました。

公開された動画には、攻撃を受けた船が爆破され、激しく炎上する様子が映し出されています。

アメリカメディアによりますと、トランプ政権は9月以降、少なくとも16回の攻撃を行い、66人を殺害したとしています。

ヘグセス国防長官は「情報機関が、この船が麻薬を積み、いわゆる密輸ルートとして知られるルートを航行していたことを把握している」と主張し、「祖国防衛は我々の最優先事項だ。いかなる麻薬テロリストも、アメリカ軍に勝ち目はない」と攻撃を正当化しています。

一方、上院の超党派の議員らは議会が軍事行動を承認していないとして、トランプ政権に対し、標的の範囲や攻撃の法的正当性について情報を提供するようあらためて求めています。

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