「リアルすぎる中国が、ここにある。」と銘打ち、中国内外の映画祭で受賞するなどしたドキュメンタリー映画を上映する「2025中国ドキュメンタリー映画祭in Japan」が7日から開催されるのを前に、東京都港区の在日中国大使館で6日、上映作品の試写会と監督らによるトークショーが行われた。
トークショーでは、映画祭の実行委員長でドキュメンタリー監督の竹内亮さんが、アンバサダーを務める俳優のMEGUMIさんと対談した。竹内さんは「日本のみなさんは10年前、15年前の中国のイメージで止まっている人が多いけど、今の中国は全然違う。それをドキュメンタリーを見て知ってほしい」と話した。上映作品の中には日中共同の取材チームによる作品もあり、MEGUMIさんは「中国と日本で一緒に作品を作っていく中で、お互いの国を知るというのも大事なことだと思う」と述べた。
試写会で上映されたのは、中国残留孤児とその家族たちを2年に渡って取材した竹内さんの監督作品「名無しの子」。日中の取材チームが100人以上を取材し、戦後80年を経てなおアイデンティティーを探し続けている姿を伝える。
上映後、呉江浩・駐日中国大使は「ドキュメンタリーを見て感動するだけではなく、中日両国の未来をもっと考えることが必要だと思う」と話した。
映画祭の期間中に上映されるのは、その他に香港のアクション映画を支えたスタントマンたちを取り上げた「カンフースタントマン 龍虎武師」や北京に住む女性たちの結婚事情を伝える「北京女子婚活戦争」など多彩なテーマの作品がある。映画祭は20日まで、東京・有楽町の角川シネマ有楽町と文京区の日中友好で開催され、10本のドキュメンタリー映画が上映される。
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