
三重県桑名市と三重大学は、半導体人材の育成に向けて台湾の陽明交通大学と連携する。世界有数の半導体産業の集積地である台湾の教育機関の知見を取り入れ、県内の関連産業の振興を支援する。
6日、訪台中の伊藤徳宇・桑名市長と三重大、陽明交通大の幹部らが協力宣言書に署名した。産業界と連携した人材育成や研究開発の推進、学生や教員の相互交流の促進などを盛り込んだ。具体的な取り組みは今後検討する。
陽明交通大は半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)と密接な関係にある。日本の複数の大学とも協力しており、三重大とは7月に学術研究の協定を結んでいる。桑名市によると、陽明交通大が半導体分野で日本の自治体と協力宣言書を交わすのは初めてという。
桑名市には、台湾半導体大手の聯華電子(UMC)子会社のユナイテッド・セミコンダクター・ジャパン(USJC、横浜市)の三重工場が立地する。すでにUSJCに就職した陽明交通大の卒業生もいる。
桑名市とUSJCはともに、県内の関連産業の振興に向けた産官学の協力組織「みえ半導体ネットワーク」の一員。同ネットワークは人材育成を活動の柱に据えている。
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