米国の俳優アンジェリーナ・ジョリーさんが、ロシアに侵攻されているウクライナ南部の前線に近い都市を訪問し、市民と交流した。同行した慈善団体「レガシー・オブ・ウォー財団」が6日に発表した。

  • 支援の優しさと戦争の悲しみ 日本に暮らすウクライナ人親子の3年半

 ウクライナメディアは、ジョリーさんが5日に現地を訪問したと報道。財団の声明によると、南部の都市ヘルソンとミコライウを訪れた。ドローン(無人機)攻撃や砲撃、地雷の脅威の中で活動する医療従事者やボランティアと交流し、安全のため地下に移設された医療機関や教育機関を訪問した。ドローン攻撃への対策として公道上に網が張られている様子も視察したという。

 声明の中で、ジョリーさんは「ミコライウとヘルソンの人々は危険と隣り合わせで暮らしているが、決して屈していない。世界中の政府が民間人の保護に背を向けている今、人々の強さと支え合いに畏敬(いけい)の念を感じる」とし、「4年近くにわたる戦いで人々の疲れは明らかだが、同時に決意も明らかだ。安全と平和、そして人生を再建する機会を求めている」と述べた。

 ウクライナメディアによると、ジョリーさんは2022年4月にもウクライナを訪問。西部リビウで、負傷した子どもらと面会したという。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。