トルコの検察当局は7日、イスラエルのネタニヤフ首相や政府高官ら計37人に「ジェノサイド」(集団殺害)などの容疑で裁判所が逮捕状を発行したと発表した。パレスチナ自治区ガザへの攻撃で、イスラエルが組織的に女性や子どもを含む無実の市民らを殺害し、病院を攻撃するなど人道に対する罪を犯したと主張している。

 ガザの戦闘をめぐり、トルコではエルドアン大統領が繰り返しイスラエルを強く非難している。検察当局の声明によると、カッツ国防相やベングビール国家安全保障相、軍トップのザミール参謀総長らも容疑者とされている。いずれもトルコ国内にいないため、逮捕はできないという。イスラエルのサール外相はSNSで「エルドアン(大統領)の宣伝工作を断固として拒否する」と反発した。

 一方、イスラエル首相府は7日、ガザから移送された人質1人の遺体を受け取ったと発表した。停戦前にガザに残されていた28人の人質の遺体のうち、23人が返還されたことになる。首相府は8日、声明で「亡くなった人質の最後の一人を取り戻すまで力を尽くす」と述べた。

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