マレーシアとタイの国境付近の海上でミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャらが乗ったとみられる船が転覆し、マレーシア国営ベルナマ通信によると、9日までに13人の死亡が確認された。多数が行方不明となっており、マレーシアとタイの両当局が捜索を続けている。

 マレーシア北部の沖合では、ロヒンギャのほかミャンマーとバングラデシュの国籍者ら13人が救出された。マレーシア当局によると、当初約300人が一つの船で出航し、その後マレーシアへ密入国するため二つの船に乗り換えた。だが約70人が乗った船が6日ごろに転覆したとみられ、約230人が乗ったとみられるもう片方の船も行方がわかっていないという。

 近年、ロヒンギャの人々はミャンマーでの迫害やバングラデシュの難民キャンプから逃れようと、船でマレーシアやインドネシアをめざす例が増加。今年5月にはミャンマー沖で船が転覆し、400人以上が死亡したとみられている。

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