江戸時代に朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節団「朝鮮通信使」がたどった道を自転車で走るイベントが11日、ゴールの東京・芝公園(東京都港区)でフィナーレを迎えた。日韓国交正常化60周年を記念し、各地を回って日韓の友好を深めようと韓国の外交省が主催した。
日韓両国から20~60代の市民30人が自転車で参加した。一行は10月27日にソウルを出発して釜山を経由し、船で移動して山口県下関市から日本国内に入った。大阪や名古屋などを回り、富士山も眺め、日韓交流の祭りにも加わった。16日間の日程を終えた参加者は、東京タワーが見える中、ゴール後には涙して抱き合ったり、胴上げしたりして喜んでいた。
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最年長で参加した東京都の羽山博文さん(67)は「有意義で、素晴らしい時間でした。今後も日韓の友好をつなげていくことが大切です」と振り返った。
今回のイベントの団長は、2001年にJR新大久保駅(新宿区)でホームから転落した人を救おうとして命を落とした韓国人留学生、李秀賢(イスヒョン)さんの母の辛潤賛(シンユンチャン)さんが務めた。
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