
【ニューデリー=共同】インドの首都ニューデリーで多数が死傷した車の爆発で、地元メディアは11日、現場で検出されたものと同じ化学物質が、捜査当局に別件で拘束された医師宅で大量に押収されていたと報じた。爆薬に使われる硝酸アンモニウムだという。車を運転していたのは別の医師で、当局は複数の医師が関与した疑いがあるとみて調べている。
報道によると、車を運転していた医師はインドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方出身で、爆発で死亡したとみられる。当局は10日の爆発発生前、ニューデリー近郊の別の医師宅を家宅捜索し、大量の化学物質やライフル、銃弾などを押収。この医師ら数人を拘束した。
地元メディアは、医師らがパキスタンを拠点としカシミール地方の分離・独立を求めるイスラム過激派ジェイシモハメドとつながりがあるとの当局の見方を報道。「ホワイトカラーのテロネットワーク」と伝えた。
当局は車を運転していた医師の母親のDNA型を採取し遺体の身元確認を進めている。
爆発は10日午後6時50分(日本時間同10時20分)ごろ、世界遺産「ラール・キラー(赤い城)」付近で発生。低速で走っていた車が赤信号で止まった後に爆発し、周辺の車やバイクを巻き込んで炎上。13人が死亡し、約20人が負傷した。
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