アーリントン国立墓地で式典に参加するトランプ氏(11日、バージニア州)=ロイター

【ワシントン=共同】トランプ米大統領は祝日の「退役軍人の日」の11日、ワシントン近郊のアーリントン国立墓地で戦没者を追悼し、献花した。演説で11日が第1次世界大戦終結の日であることから「第1次大戦の勝利記念日と呼ぶ」と表明した。全ての戦争の退役軍人をたたえてきた祝日の名称変更には反対の声も上がっている。

トランプ氏は「他国が戦勝記念日を祝う様子を見て、われわれにも必要だと考えた。全ての戦争の戦勝記念日を祝うつもりだ」と強調。自身の政権下で「米軍の誇りと勝者の精神を回復している」とも語った。

11月11日は1938年に第1次大戦の退役軍人をたたえる日として祝日に設定された後、第2次大戦や朝鮮戦争などを経て、54年に全ての戦争の退役軍人に敬意を表す日に改変された。

米メディアによると、生存する退役軍人はイラク戦争やアフガニスタンへの軍事介入で従軍した人が多く、トランプ氏が提唱する第1次大戦に限定した名称変更には反対論も出ている。

トランプ氏は5月、第2次大戦でナチス・ドイツが連合軍に無条件降伏し、欧州で戦争が終結した5月8日を「戦勝記念日」に制定すると布告していた。9月には国防総省を「戦争省」と呼ぶことを認める大統領令に署名している。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。