
【NQNニューヨーク=森川サリー】12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比309ドル59セント高の4万8237ドル55セントと、前日に付けた最高値を上回って推移している。米政府機関の一部閉鎖が解除に向かっているとの期待が引き続き相場を支えている。
米連邦議会上院は10日、過去最長となった政府機関の一部閉鎖の解除に向けたつなぎ予算案を可決した。つなぎ予算案は12日夜にも米下院で採決される。上下両院を通過した後、トランプ米大統領が署名すれば、成立する。
政府機関の閉鎖が解除されれば、米経済の下振れリスクの緩和につながる。米株式市場では、景気敏感株の一部に買いが入っている。ダウ平均の上げ幅は500ドルを超える場面があった。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は一時9%近く上昇した。11日に開いた投資家向け説明会で向こう3〜5年の収益目標を示した。人工知能(AI)向け半導体の需要取り込みに強気の姿勢を示したとの受け止めから、買いが集まっている。
ダウ平均の構成銘柄では、ゴールドマン・サックスやナイキ、IBMが買われている。ユナイテッドヘルス・グループやメルク、アムジェンといったディフェンシブ株も高い。一方、シェブロンやアップル、ホーム・デポは下落している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発して始まった後、下落に転じている。アルファベットやメタといった大型ハイテク株に売りが出ている。
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