
【ワシントン=共同】米南方軍は16日、東太平洋の公海で「テロ組織」が運航し麻薬を運んでいるとみなす船を15日に攻撃し、3人を殺害したと発表した。トランプ政権はベネズエラの反米マドゥロ政権が米国への麻薬密輸に関与しているとして軍事圧力を強めており、ベネズエラへの地上攻撃に踏み切るかどうかが注目されている。
トランプ大統領は16日、米南部フロリダ州で記者団にマドゥロ政権が対話を望んでいるとの見方を示し、「マドゥロ大統領と何らかの話をするかもしれない。その結果を見てみることになるだろう」と語った。
トランプ政権は9月以降、中南米海域で「麻薬運搬船」への攻撃を20回以上繰り返し、計80人以上を殺害。米軍高官らとベネズエラ攻撃に関する軍事作戦案を検討していると報じられている。
南方軍は今回の船への攻撃について、ヘグセス国防長官の命令で実行したと説明。船が麻薬を載せ、密輸ルートとして知られる航路を航行していたと主張した。
一方的に攻撃する手法について、米国内外で国際法違反の疑いがあるとの批判も上がっている。
トランプ政権はカリブ海周辺に最新鋭原子力空母ジェラルド・フォードのほか、F35ステルス戦闘機や原子力潜水艦などを集結させている。
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