台湾有事に関する高市首相の国会答弁や在大阪中国総領事のSNS投稿をめぐって日中双方による応酬が続く中、外務省の金井正彰アジア大洋州局長が17日、中国に向けて出発した。

中国外務省の劉勁松アジア局長らと会談し、局面を打開する糸口を探る見通し。

高市首相は7日の衆院予算委員会で、台湾有事の際、自衛隊が集団的自衛権を行使することが可能になる「存立危機事態」になり得るケースがあると答弁し、中国側が強く反発した。

大阪の中国総領事館トップ・薛剣総領事は、「その汚い首は一瞬の躊躇(ちゅうちょ)もなく斬ってやるしかない」などとSNSに投稿し、自民党内から国外退去も含めた厳しい対応を求める声が出ていた。

一方、中国では、観光業などを所管する文化観光省が16日、日本への旅行を当面控えるよう注意喚起した。さらに教育省も「日本の治安が不安定だ」と主張し日本への留学を慎重に検討するよう呼びかけるなど、日中間の溝が深まっていた。

(フジテレビ政治部)

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