米FOXニュースなどは22日、第1次トランプ政権で大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏の自宅に連邦捜査局(FBI)が捜索に入ったと報じた。近年はボルトン氏はトランプ大統領への批判的な立場に転じ、政治的に対立していた。
報道によると、FBIは22日午前7時ごろ、首都ワシントン郊外にあるメリーランド州のボルトン氏の自宅に捜索に入った。捜索令状は公開されておらず、具体的な罪名などは明らかになっていない。AP通信は「機密文書の取り扱いに関連するもの」だと報じている。
FBIのパテル長官は同日午前7時すぎに、X(旧ツイッター)に「法の上に立つ者はいない。FBIの捜査官は任務にあたっている」と投稿した。ボルトン氏の自宅捜索には具体的には触れていない。
ボルトン氏、近年はトランプ氏に批判的
ボルトン氏は第1次トランプ政権のもとで、2018年から安全保障担当の大統領補佐官を務めたが、政策をめぐる対立から翌年に更迭された。その後は、トランプ政権の内幕を明かす回顧録を出版したことも大きな話題を呼んだ。近年はメディアへの出演も多く、トランプ政権の安全保障政策に批判的な立場をとっている。
トランプ氏は今年1月に大統領に返り咲くと、ボルトン氏を含む元政府高官らのセキュリティークリアランス(国家機密情報へのアクセス権限)を取り消した。その際、ボルトン氏が出版した回顧録に「政府在任中に得た機微な情報が多数含まれていた」として、機密情報が損なわれる危険があるとも指摘していた。
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