【北京=田島如生】在中国日本大使館は17日夜、日中関係の悪化を受けて中国在留邦人向けに安全対策の徹底を促す通知を出した。外出時の不審者の接近や周囲の状況に注意し、複数人で行動することなどを求めた。

高市早苗首相の台湾有事に関する答弁やそれに対する薛剣・駐大阪総領事のSNS投稿を巡る日中の対立を踏まえた。大人数が集まる広場や、日本人が利用すると思われやすい場所は可能な限り避けるよう求めた。

中国の習慣を尊重し、中国人と接する際は言動や態度への注意を呼びかけた。特に子ども連れの際は十分な対策を取るよう要請した。

広東省深圳市では2024年9月18日、日本人学校に登校中だった男児(当時10歳)が刃物で切り付けられ、死亡する事件が起きた。

【関連記事】

  • ・中国旅行会社、日本ツアー新規販売中止も 日中対立でビジネスに余波
  • ・中国の訪日自粛要請、百貨店・ホテル警戒 関西では一部キャンセル増
  • ・中国で映画「クレヨンしんちゃん」公開延期 現地報道
  • ・日中の民間外交イベントが延期 中国側、高市首相の台湾発言を理由に

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。